Webマーケティングの観点から考える、Webのこれから「情報の整理」後編
Webマーケティングに関わる人間が、Webのこれから、Webが本来あるべき姿を、情報の整理という切り口で考えてみた。の続き
情報検索サービスはどのような形が良いのか。どのように実現できるのか
概要
Webマーケティングの観点から考える、Webのこれから「情報の整理」前編はこちら
Googleの目指している「世界中の全ての情報を検索できる」ものや、検索において考えうる最上の状態「ワンクリックで真に必要な情報を全て出力してくれる」もの、ユーザにとってより良いサービスを目指すなら、情報の検索・収集において、どんな状況が望ましいのか、どういった形であればユーザが真に必要としている情報を出力しやすいのか、現状で満足せず、今のGoogleやYahooのような形とそうでないもの全てを含め検討してみる必要があります。
明確な解はさすがにまだ出ていませんが、想像しやすいように、現状よりは理想に近づけると言う例をあげてみます。
まず重要な要素として「予測すること」
これは検索だけでなく、どんなサービスにおいても外せないものと言えます。さらには、Web以外にも通じる考えではないかと。
検索において予測することはいくつかの段階に分けられます。
- 1.キーワードに対して、普遍的に必要な情報があると考え、それをよりよい形・内容で掲載しているだろうページの結果を返す。
- 2.キーワードに対して、一般的に必要とされている情報形態を予めカテゴライズされたものからマッチングし、その形態に合った表示形式で、よりよい形・内容で掲載しているだろうページの結果を返す。
- 3.キーワード及び場所・時間帯・端末といった様々な条件を加味し、一般的に必要とされている情報形態を予めカテゴライズされたものからマッチングし、その形態に合った表示形式で、よりよい形・内容で掲載しているだろうページの結果を返す。
- 4.キーワード及び場所・時間帯・端末といった様々な条件と、さらにそのユーザの状況・思考を加味し、「そのユーザが必要としているだろう情報」をその形態に合った表示形式で、よりよい形・内容で掲載しているだろうページの結果を返す。
先日発表されたMicrosoftのBingも近い考えを持っていて、この第2段階目に当たります。
しかし上記の理想にとっての精度を満たすにはまだ2段階分深くする必要があり、キーワード以外の一般的な条件とユーザごとの条件の2つを加味しなければなりません。
一般的な条件はすぐに出てくるとして、ユーザごとの条件とはどういったのもか。
まず簡単なものでは、おおざっぱに「プロフィール」があげられます。年齢・性別・職業・趣味・興味・・・といったものです。
次に「状況・状態・思考」といった複雑なもの。体型・健康状態・仕事の内容・趣味としているものの状況・好きなものや興味を持っているものの状況・ユーザの心理状態・ユーザの周りの状態・・・などなど。
好きなアーティストが出ているのを目にした後でそのアーティストに関連するキーワードを入力した場合、そのアーティストの状況も加味して結果を返す、といった考えるだけの段階では単純なロジックになります。
例えば、ユーザがファッションにも興味があるなら、上記の際にそのアーティストが身につけている服装やアクセサリーそのものや近いものの情報を出す、といった形。
勘の良い人は気づいたかもしれませんが、ユーザごと、ユーザに合った条件と良いながら、条件から情報へのルートはごく一般的な内容になるので、実はデータとしては一般的な考え方でも対応できうるのです。条件に対するデータと、ユーザのデータを蓄積しておく、データを素早く収集する、というだけの単純な仕組みでできてしまうのです。
データの量がものすごく膨大になることや、データの集積方法が難しかったりするので、実現にはかなりの労力やコストが必要かもしれませんが。
現状のサービスをどうしたら良くなるのかは、考えれば色々出てくるものですが、複雑になりがちなシステムやサービスを、いかに単純な仕組みとUIで実現できるか、Webサービスではそれが常に大きな課題となっています。
それは「情報」を扱う上で逃れられないことなのです。
by YuKiNKO
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