文学の秋2-1

1-言葉, 12-心・精神 ブログ記述日時 2005年10月17日月 , 15:54

風に靡かせ、落ちる最期の灯火のように紅く激しく山を燃やす紅葉たち。もうすぐ落ちていくことを知りながら、力を振り絞り、花ではない華を咲かせているようだ。

私は、ギスギスと住み心地の悪い都会や、ドロドロとした地獄のような社会から、この澄んだ空気の元へ逃げてきた。いや、逃げたのではない。社会にすっかり汚染されてしまった自らの身体を洗浄しに来たのだ。

山奥にひっそりと、しかし力強く栄える商店街を回り、農家を訪ね、山を歩き、空を仰ぐ。長い休暇をのびのび満喫していた。


・・・はずだったが、


         ・・・迷った。


単線の古くさい小さな駅を越えたところまでは覚えているのだけど、風景に見とれて自然を感じるのに夢中になってしまって、いつの間にかどこかの谷へ来てしまったらしい。
そこには一本の砂利道だけが伸びていて、枯れかけた野原が広がり、様々なで秋の草花が見られ、秘境のような趣を感じられる。遠くの方では、沢山のコスモスが咲き誇っていた。

時間を確認すると、古い駅に着いた時よりすでに3時間が経っていた。

途方に暮れていても解決しないので、とぼとぼとしばらく歩いていると、古びた屋根付きのバス停のようなものを見つけた。バス停の時刻表を見てみると、字が擦れてしまって全く読めなくなっている。バス停の名前も、行き先も読めない。

一瞬にして、がっくりと力が抜けた。

ふと、バス停のベンチに誰かが座っていることに気づいた。


-つづく-

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写真とかCGを載せるYuKiNKOのブログ「CLEVER」make Your Style. keep Your Style. Your World will Be there. Dream Comes True.主に日記とコラムで写真も。