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まず前提として、デザインとはなんなのかというところがあるんですが、そこは今回細かく考えずに、広義のデザインとだけ決めておきます。


自説ですが、情報とデザインの関係とは
情報ありきのデザインでもなく、デザインありきの情報でもない、一体のものであり、その塊を、例えばWebという入れ物に詰める作業がクリエイティブではないかと。

デジタルのプロダクトもリアルのプロダクトも要素を紐解いてみると、実は非常に似た部分があったり、比べることで色んなことに気づいたりするのですが

例えばボールペン
ボールペンにおける情報とは、まずインク、ガワ
これらに何を使っていてどういう良さがあってどう使いやすいのか、といった部分
デザインとは、素材・形・仕組み
何を使っていて、どういう良さがあってどう使いやすいのか

今の説明で分かったかと思いますが、実は部品か性質か、と視点が違うだけで中身は同じなんです。
Webでもそれは言えることで、情報とデザインの境界は曖昧になってきています。というより、デザイン自体も情報そのものに含まれると言えるかもしれません。

一般的には、情報(コンテンツ)があってそれを乗せるデザインがある、という認識だと思いますが、実はそうではなくて、本来、情報とデザインは分離すべきではないんじゃないか、と。

そもそもWebにおいて、デザインのない情報がユーザに対してどれだけ力を持っているか、大いに疑問で、情報のみを見た場合は、その情報に価値はあるのかもしれないですが
ユーザに対する力の大きさを見た場合、ほとんどのものは非常に非力に感じます。

それに加え、情報やデザインだけでなく、サイトやサービスも色んなものと因果関係・相互関係を持っており、単体では語れないものがほとんどです。

何かの要素が、そのもの単体で成り立つことはほぼなく、他の要素があって初めて存在意義を得られます。
ボールペンにとっては、ノートのようないわゆる紙が必要です。書く道具と書く対象があって初めて筆記が成り立ちます。

1つだけに絞ってしまったり、周辺を考慮せずに進めてしまうことは避けなければなりません。
ものを作ると言うことは、周辺の様々なことを知り、周辺のものと一体であるという前提のもと進めるべきであると思います。
周辺の条件を考えずに作るという行動は
紙がどういうものか、人の手がどういうものか全く調べずにボールペンを作ることと同義です。

以上の他にも、Web以外のものから学べることは沢山あり、そういったところから、Webや作り手のあり方が見えてくるかもしれません。

情報の圧縮と拡散

世の中の情報は圧縮と拡散を繰り返している。同様に、Webにおけるサービスも圧縮と拡散を繰り返している。

世に生まれ落ちた無数の情報は、何かによって集められ、フィルタリングされ、整理させる。ここではこれを圧縮と呼ぶ。
圧縮された情報は、更に別の情報が付加され、人によって広められ、変化していく。同様にこれを拡散と呼ぶ。

何かに利用されながら、この2つの過程を繰り返し続ける。収束はない。

Webサービスも、様々な機能や表現、活用法が生まれ、それらが集められ、目的に沿ってフィルタリングされ、整理されたものが、またサービスとして生まれる。つまり圧縮。
そして圧縮されたサービスや、そこから生まれた別の機能や表現が、人によって広められ、変化していく。つまり拡散。

Webの黎明期から少し前までは、それを何度か繰り返すようなトレンドの流れだった。
現在では、トレンドにおいても、同時に無数の圧縮と拡散が繰り返されている。

マーケティングの視点では、拡散に合わせてレールを敷いてやることで、効率的な活動が行える。
経営的な視点では、2つの工程を整備し、包括的に管理できるようにすることで、効率的な活動が行える。

ただ注意しなければならないのは、圧縮は機械的に行える場合も多いが、拡散はほとんどが人の手によるものだと言うこと。
例えば圧縮の場合、収集・フィルタリング・整理のそれぞれを機械的に行える場合もあれば、人の手が必要な場合もあり、半々程度。
拡散の場合、情報の付加・変化は全て人の手によるもので、広めるという行為のみ機械的に行える場合がある。
そして場合によりできることとできないことが変化する。

これらを見誤ることなく、シンプルに流れをつかむことが重要。

Webマーケティングの観点から考える、Webのこれから「情報の整理」前編はこちら

Googleの目指している「世界中の全ての情報を検索できる」ものや、検索において考えうる最上の状態「ワンクリックで真に必要な情報を全て出力してくれる」もの、ユーザにとってより良いサービスを目指すなら、情報の検索・収集において、どんな状況が望ましいのか、どういった形であればユーザが真に必要としている情報を出力しやすいのか、現状で満足せず、今のGoogleやYahooのような形とそうでないもの全てを含め検討してみる必要があります。

明確な解はさすがにまだ出ていませんが、想像しやすいように、現状よりは理想に近づけると言う例をあげてみます。

まず重要な要素として「予測すること」
これは検索だけでなく、どんなサービスにおいても外せないものと言えます。さらには、Web以外にも通じる考えではないかと。

検索において予測することはいくつかの段階に分けられます。

なんとなく「Webのこれから」というテーマで、情報の整理を切り口に考えてみました。

まず初めに思い浮かんだのが、情報が整理されているというのは「情報がカテゴライズと関連付けにより整っている状態」ではなくて「その時その人の必要としている情報が、容易かつ正確に取り出せる状態」なのではないかと。
それを考えると、今のWebは情報が非常に豊富に溢れているけど検索によって一見整理されているように見えているだけで、実は全く整理とはほど遠い状態ですよね。

理想を言うと
検索を意識せず、複数アクションを踏まず、自分でも意識していなかったような深いレベルで必要な情報を提供しつつ、他の可能性も視点ごとに見せてくれる
そんなサービスが出てきたらすごいと思います。少しイメージするのが難しいかもしれませんが、詳細は後述します。

話を戻して、情報の整理をイメージしやすいよう衣類の整理に例えてみましょう。

衣類はタンスや衣装ケースに入れたり、クローゼットのハンガーにかけたりして、その人なりに整理して収納するわけですけど、その整理の仕方を聞いてみると、まず半袖/長袖シャツや上着、パンツ、下着といった種別で分別するのは共通で、その後は色ごとや形ごと、用途ごとといった形で人ぞれぞれ出しやすい、選びやすい分け方があって意外にばらばらなんです。

ではどういう収納方法がより良いと言えるのか。個人的な意見ではありますが例を挙げてみます。

まず場所の制限を考え、種別で分けるまでは同じ。
次に、それぞれの数にもよりますが、大抵の人は用途ごとに分けてしまって良いかと思います。服装を選ぶ際、ほとんどの場合選ぶ目的は決まっているはずなので、用途ごとに別れているとそこを見るだけで良くなります。ただ問題は、ものによっては用途が複数に渡るような、着回しの利くものがあること。その場合、用途と用途の間にしておけばなんとか困ることはなくなります。
これを基本とし、少し工夫するともっと分かりやすくなります。
組み合わせが決まっているものを揃えておくとか、お気に入りの組み合わせと収納位置のメモや写真を見えるところに貼っておくとか、引き出しに中に入っているもののリストや写真を貼っておくとか。
あと使う頻度の高い順に並べると取り出しやすい上に、自分の嗜好がよく分かって便利ですね。

ここまでは、今のWebでも当たり前のように実装されています。
これを情報に置き換えると、まず情報を何段階かでカテゴライズし、必要に応じてその情報を出していく、という感じになります。
必須だと洗脳されているかのように搭載されている検索機能や、ブックマークやタグ付け、あるいはガジェットやiGoogleのようなユーザが能動的に情報を選別する機能をイメージすると分かりやすいですね。

そしてWebの方はもう少し広がりがあって、Googleの「もしかして」Amazonの「この商品を見た人(買った人)が買っているのは」といったものに代表されるリコメンド機能や、CRM的に商品をWebやメールで羅列してくる機能、Web上での遷移を分析して出てくる広告といった、ユーザから収集したデータ統計データを基におすすめや欲しがっていると予想できるものをチェックしておき、タイミングを計って出すものが増えてきています。

これを衣類の整理に置き換えると、自分の好みやプロフィールが記録されていて、統計の中からその人に似合うものやおすすめの組み合わせを表示してくれ、さらにその服がある場所を指示してくれる、といった感じで、非常に便利な気がしてきます。


しかしWebの場合、これだけではもうユーザは満足してくれません。というか、必要な情報よりも遥かに多い無駄な情報のインプットを強いられるのはストレスでしかありません。

ユーザが能動的に入力したデータや統計だけでは、真にユーザの希望に添うことはできないのです。

Webマーケティングの観点から考える、Webのこれから「情報の整理」後編はこちら

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